石畳の道
夏目漱石(なつめそうせき)の「草枕(くさまくら)」のモデルとなった、熊本市島崎(しまさき)から玉名郡天水町(たまなぐんてんすいまち)につながる当時の幹線道路。ここは現在、「草枕ハイキングコース」として整備され、多くの人が散策に訪れています。「草枕」の冒頭にある「山路を登りながらこう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。とかく人の世は住みにくい」の「山道」は、コース入口にある「鎌研坂(かまとぎざか)」のことだといわれています。また、コース途中には、「おい、と声を掛けたが返事がない」の一節で有名な「峠の茶屋」を再現した建物や、野出峠(のいでとうげ)の茶屋跡など見どころがたくさんあります。なかでも、漱石が歩いた当時の面影をほとんどそのまま残しているといわれるこの道は、竹林や石畳に笹の葉が積もり、趣きのある道として人気があります。案内板が整備されているので、初めて訪れる人でも気軽に散策ができます。
所在地 | 熊本市西区河内町岳 |
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駐車場 | 無 |
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アクセス情報 | バス 「芳野」下車、徒歩約8分 |