このほか、熊本地震の教訓を踏まえて、1万1000人の避難者を3日間受け入れることのできる水や食料の備蓄倉庫もあります。
正式に使えるようになるのはあと少し先ですが、今までにない文化発信拠点になることは間違いないようです。
ホテルや繁華街も近く、隣接のサクラマチクマモトで食事、ホールでイベントを楽しみ、ナイトスポットでクールダウンなんて贅沢、たまにはいいのではないでしょうか。
ついに、ついに、待ちに待った熊本城ホールが開業します。2300人収容のメインホールのほか、コンサートや演劇、展示会など多目的に利用できるシビックホール、大小19の会議室からなる熊本市の一大文化発信拠点のお目見えです。
正式な開業日は会議室が10月19日、シビックホールが10月31日、そしてメインホールは12月1日。それに先立ち、10月13日には展示・イベントホールでMAN WITH A MISSIONのライブが開かれます 。チケットをお持ちの方、ワクワクが止まらないのでは?
12月1日、メインホールのこけら落としは山下達郎さん、11月29日には玉置浩二さんを迎えての開業記念式典など、大物アーティストによる公演が目白押し。12月8日には熊本市出身、森高千里さんのツアーもあります。
この熊本城ホール、どのような施設なのか、ご案内いたします。
まずはメインホールに向かいましょう。案内板の指示通りに進むと、長い長いエスカレータが。メインホールは4階から6階のスペースをぶち抜いて造られています。ゆっくりと進むエスカレーター。これから始まるコンサートヘの期待が高まります。
2本のエスカレーターを乗り継ぎ、徐々に視界が開けて来ました。
エスカレーターを降りて、「わっ!」と思わず声を上げてしまいました。眼前に熊本市の大パノラマ。西に金峰山、東に阿蘇の山々。そして中央にそびえる熊本城の天守閣。熊本城ホールという名前にふさわしいホワイエからの眺望が広がります。この景色だけでも見る価値ありです。
ホワイエの壁面は緩やかな曲線の木材。この壁面が熊本城ホールのロゴの源泉になっているのだそうです。
さぁ、メインホールに入りましょう。重厚な扉をグッと押し…
広いです。とにかく広い。
ゆったり、座り心地も良い座席が整然と並んでいます。
とても広いホールなのですが、どこに座ってもステージとの距離は近く感じます。不思議な空間です。
音響、照明、どんな演出があるのでしょうか。今から楽しみです。
ステージに立ってみました。最初で最後かもしれません。いや~、絶景です。響く歓声、鳴り止まぬ拍手、いろいろと想像してしまいました。山下達郎さんや玉置浩二さんよりお先に立ってしまい、すみません。これはきっと、アーティストの方々にも喜んでいただけるのではないでしょうか。
3階は会議室エリアです。大小19の会議室があります。
最も広い大会議室は、分割しての利用もでき、プロジェクターなど会議に必要な設備も整っています。近くの市国際交流会館などと併用で5000人規模の学会にも対応できます。
防音もしっかりしているようで、楽器のレッスンなどにも使えそうです。
10月19日にはこけら落としで、サンタクロース国際会議が開かれます。クリスマスプレゼントの打ち合わせといったところでしょうか。
2階はシビックホール。ステージと可動式の座席があり、ライブハウスのような様相です。フロアに椅子を敷き詰めれば750人が収容できます。公演、演劇や落語、室内楽など幅広く使えるホールです。大規模なメインホール、中規模の市民会館シアーズホーム夢ホールと比べ、小回りの効くステージです。
10月30日にバイオリンの千住真理子さん、ピアノの横山幸雄さんによるデュオリサイタル、31日にはテレビアニメ「ルパンⅢ世」の名曲を集めたジャズライブが予定されています。
最後は1階、展示・イベントホールです。約1600平方メートルの広さ…といってもピンとこないのですが、幼稚園の運動会ぐらいなら十分できそうなスペースです。
モーターショーやファッションショーなど新しいイベントが来るとよいですね。
10月13日、MAN WITH A MISSIONがここでどんなパフォーマンスをみせてくれるかも楽しみです。